Blog /年内に治療を始めたい方へ|歯を失った後の通院スケジュールの考え方

「そろそろ歯のことを何とかしないと」と思いながら、気づけば10月。カレンダーを見て、今年もあと少ししかないことに少し焦っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯を失ったまま数か月、あるいは数年が過ぎてしまった。噛みにくさには慣れてきたけれど、このままでいいのかという不安は消えない。そんなお気持ちで、この記事にたどり着いた方もいらっしゃると思います。
歯の治療、特にインプラントのように複数回の通院が必要な治療は、「いつ始めるか」で年内の過ごし方が大きく変わります。今回は、年内に治療を始めたい方に向けて、通院スケジュールの考え方を時間軸に沿って整理してみます。
「来年でいいか」と先延ばしにしてしまう理由
歯を失ったあと、すぐに治療へ進めない方には、いくつか共通する事情があります。
- 仕事が忙しく、何度も通う時間が取れない
- 治療にどのくらいの期間がかかるのか分からず、動き出せない
- 年末年始は予定が立て込むので、落ち着いてからにしたい
- 費用の見通しが立たず、相談そのものをためらっている
どれも自然なお気持ちだと思います。ただ、歯を失った状態を放置することには、時間の経過とともに変化が生じる可能性があるという側面があります。
歯が抜けた部分の顎の骨は、噛む刺激を受けなくなることで、少しずつやせていく傾向があることが知られています。また、空いたスペースに向かって隣の歯が傾いたり、噛み合う相手を失った歯が伸び出てきたりすることもあります。こうした変化が進むと、治療の選択肢や必要な処置が変わってくる場合があります。
つまり「来年でいいか」と先延ばしにすることは、単に開始時期が遅れるだけでなく、治療そのものの内容に影響する可能性があるということです。
年内に始めるなら、まず知っておきたい時間の目安
インプラント治療は、1回の処置で終わるものではありません。おおまかな流れを時間軸でイメージしていただくと、計画が立てやすくなります。
第1段階:相談と精密検査(初回〜1か月程度)
まずはお口の中を拝見し、レントゲンやCTで顎の骨の状態を確認します。歯ぐきの炎症や虫歯が残っている場合は、その治療が先になることもあります。この段階で、インプラントが適しているのか、他の方法も含めてどんな選択肢があるのかをお伝えします。
第2段階:治療計画の確定と準備(1〜2か月程度)
検査結果をもとに、どこに何本埋入するのか、骨の量を補う処置が必要かなどを決めていきます。ご自身の歯を別の場所へ移す自家歯牙移植が選択肢になる方もいらっしゃいます。費用やおおよその期間も、この段階で具体的にお話しします。
第3段階:手術と治癒期間(数か月)
インプラント体を埋入したあと、骨と結合するのを待つ期間が必要です。部位や骨の状態によって幅がありますが、一般的に数か月を見込みます。この間も、仮歯で見た目や噛み合わせを補えることが多くあります。
第4段階:最終的な被せ物の装着
結合が確認できたら型取りを行い、人工歯を装着します。その後はメインテナンスへと移行します。
全体として、短くても数か月、お口の状態によってはそれ以上かかることがあります。ですから「年内に治療を終える」のではなく「年内に治療を始める」と考えるのが現実的です。
10月から動き出すメリット
年内に相談と検査を済ませておくと、いくつか具体的な利点があります。
- 12月の繁忙期に入る前に、治療の全体像と通院回数を把握できる
- 年末年始の休みを治癒期間に充てやすく、仕事への影響を抑えやすい
- 医療費控除を考える場合、その年に支払った分を年内の申告対象として整理しやすい
- 年明けから本格的な処置に入る段取りが組める
特に1つ目は大切です。先が見えないまま年を越すのと、スケジュールが分かった状態で年を越すのとでは、気持ちの負担がまったく違います。
なお、歯がない期間が長い方、複数の歯を失っている方、歯がボロボロで一本ずつ治すのが難しい方ほど、計画を立てるための時間が必要になります。そうした方こそ、早めにご相談いただくことをおすすめします。
通院の負担を抑えるための工夫
「何度も通えない」という不安については、事前に歯科医院へ伝えていただくことで調整できる部分があります。
- 1回の来院でまとめて処置できる範囲を相談する
- 通院間隔をあらかじめ決めておき、予定に組み込む
- 出張や繁忙期など、通えない時期を先に共有しておく
治療計画は、お口の状態だけでなく、生活のリズムも含めて組み立てるものです。遠慮なくお話しください。
まとめ
歯を失った状態を放置すると、顎の骨や隣の歯に変化が生じる可能性があります。インプラント治療には数か月単位の時間がかかるため、年内に完了させるのではなく、年内に相談と検査を済ませて計画を立てることが現実的な第一歩です。
10月から動き出せば、年末の忙しさに入る前に全体像をつかみ、年明けから落ち着いて治療を進める段取りが組めます。
辻堂カバサワデンタルオフィスでは、お口の状態を確認したうえで、通院回数や期間の見通しを含めてご説明しています。「自分の場合はどのくらいかかるのか」を知るだけでも、先延ばしにしていた気持ちが整理されることがあります。藤沢市・辻堂駅周辺で歯を失ったままお悩みの方は、まずは一度ご相談ください。
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住所:神奈川県藤沢市辻堂1-2-2 リストレジデンス辻堂タワー1階
TEL:0466-34-3555
記事監修者情報
辻堂カバサワデンタルオフィス
院長 椛沢 岳芳
学会・所属団体
- 5-D Japanインストラクター
- 5-D FST 役員
- 5-D Young役員
- 湘南デンティストリー 顧問
- 日本顎咬合学会 会員
- 日本歯内療法学会 会員
- 日本臨床歯周病学会 会員
- 日本顕微鏡歯科学会 会員
- 日本歯科保存学会 会員
- 日本歯科審美学会 会員
